学生向け住宅に求めるべきポイント
大学の近くに住めることが大事ですか? それとも毎日の通学は苦じゃない? 周りに同じような志を持った人のコミュニティがいれば楽しい? それとも一人でいるのが好き? ある程度のアメニティ施設があれば足りる? それとも利便性や交通アクセスだけは譲れない? 私たちのニーズや必須条件は、一人ひとり違うものです。誰かにとっては良い物件でも、他の人にとっては受け入れ難いものかもしれません。
ここに挙げるのは、あなたが本当に求めている― そしてあなたのニーズに最適な― 条件を見極めるのに役立つ、6つの大事な検討事項です。
1. ロケーション
自分が必ずしも講義に間に合うよう時間に余裕を持って行動するタイプではないという自覚のある人や、自宅から目と鼻の先にすべて揃っているような利便性を好む人であれば、ロケーションが重要な検討事項となります。公共交通やアメニティ施設の近くに住むことは、より負担の軽い生活を送るということです。そしてそれは、楽しく有意義に過ごせる時間が多くなるということでもあります。
2. コミュニティ感覚
コミュニティに属しているという感覚は、大学生活の中でも一番楽しい部分をもたらしてくれるでしょう。同じような志を持った人に囲まれて生活し、学ぶことは、経験や思い出、そして人とのネットワークを作り上げていくことにつながります。勉強のための静かな時間とストレス発散の時間の両方を十分に確保するバランスを上手に取れれば、学業の時間と交流・交友の時間を理想的にミックスすることができます。
3. 安全第一
自国や自宅を離れて暮らす留学中の家で安全・安心だと感じられることは、とても大切なことです。あなたが選ぶ住宅施設にセキュリティカメラや24時間対応の施設内サポート、そして鍵による出入口の安全管理などのセキュリティが完備されているかどうか、確認するようにしましょう。
4. 交友関係
一人になれるスペースのほうが好きですか? リビングエリアは友人とシェアするのがいい? ひょっとしたら新しい友達と出会うのもいいかも? 自分の好みの交友スタイルを見極めて、そのスタイルにはどのような住宅が合っているのか調べてみましょう。友達が決めることに合わせなきゃ、というプレッシャーは感じずに。これはあなたが自分の判断で物事を決めるチャンスなのです。
5. そこに馴染んで溶け込むことのメリット
大学生活にどっぷりと浸かるのを楽しみにしているのであれば、その環境に馴染んで溶け込むきっかけとなるような活動への参加機会として、どんなものがあるのか確認しておきましょう。コミュニティが集まってひとつになれるようなイベントやアクティビティの予定表は提供されていますか? 他の学生とはどこで出会えばいいのでしょう? また、人生や生活が思い描いていたように進まなくなったときに、どのようなサポートを利用できるのかも検討しておきましょう。
6. 予算
自分が経済的にどこまで手が届くのかを理解しておくことも、とても大事なことです。契約書や説明書きの注意事項をしっかりと読んで、光熱費やWi-Fi料金も含まれているのか確認し、あとで請求書が来た時に悪い意味で驚かされないようにしましょう。
住宅のタイプ
色々と分かりにくい情報があふれていて、検討過程にもリスクがあるように思えるかもしれませんが、自分が何を求めているのかさえ明確にしてしまえば、住宅選びはとてもシンプルな作業です。あなたのニーズを一番満たしてくれるのはどんな住宅なのかを把握すれば、そこに的を絞ることができます。それでは、詳しく見てみましょう
キャンパス内の住宅
多くの大学では、大学自体が住宅を保有しています。こうした住宅は通常、キャンパス内か、キャンパスから非常に近い立地にあり、大学職員が住んでいることも珍しくありません。個室またはシェア住宅の様々なオプションから選択することができ、食事をすべて用意してもらうこともできます。こうした選択肢を取ると自立度合いは少々薄まるかもしれませんが、同じ大学からの学生に囲まれた交流の場があらかじめ設けられているというメリットがあります。それは同時に、いつでも気晴らしの機会や賑わいがあるということでもあります。なお、一部のキャンパス内住宅ではルールや規則を設けているところもありますので、それも必ず確認しておきましょう。
キャンパス外の住宅
同じような志を持った人からのサポートは欲しいけれど1日の終わりにはキャンパスから離れたいという人であれば、IgluのようなPBSA(Purpose Built Student Accommodation:学生専用住宅)がお勧めです。安全・安心な環境で自立した生活を送れるPBSAは、色々な背景を持った人に囲まれながら豊富なアメニティや交流の機会にもアクセスしたいという人に最適です。PBSAは通常、好立地にあり、学生生活のあらゆる場面で利便性とアクセシビリティを発揮してくれます。
個人賃貸
自宅からも大学からも完全に自立した生活を希望する人には、一人で、もしくは友人と共同で部屋を借りるという昔ながらの方法があります。この選択肢を取る場合、賃貸契約(通常は最低1年)のほかにも電話やインターネット、電気・ガスなどの公共サービスの契約も自分の責任で管理することになります。
シェアハウス
より少人数の交友の輪で楽しく過ごしたいという人には、既にシェアハウスとして利用されている家に部屋を借りて住むという選択肢もあります。シェアハウスへの入居は新しい人と出会う良いチャンスですし、賃貸契約の責任を負うことなく完全に自立した生活を送ることができます。